学問
今日は二十四節気の白露だそうですが、 まだまだ厳しい残暑が続いています。 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 ぼくはここしばらく体調を崩し気味で、 幾分弱気になりながら、老いゆく夏を眺めています。 ところで、今月は所属する学会の隔年大会があり、 …
7月21日から26日にかけて開催された国際言語学者会議、CIL 18。 会場は広いキャンパスが印象的な高麗大学(Korea Univ.)でした。 初日は午前中に参加登録などを済ませて配布物を受け取りました。 ちなみに学会参加費は、事前登録した場合米ドルで$60(学生$…
7月21日から26日にかけて、 ソウルの高麗大学で開催されたCIL 18という学会に出席してきました。 CILとはCongrès International des Linguistesの略称で、 英語ではInternational Congress of Linguists、 日本語では国際言語学者会議という名称で知られてい…
アラビア語、ペルシャ語、パシュト語、ウルドゥー語、クルド語といった、 アラビア系文字体系を用いる言語のコンピューター処理に関するワークショップが開催されます。 このワークショップはLinguistic Society of AmericaのLinguistic Institute 2007との…
文字と解読をテーマとするワークショップが、 本年7月11日、Stanford Universityで開催されるそうです。 名称: A Workshop On Scripts, Non-scripts and (Pseudo)decipherment 期間: 2007年7月11日 会場: Department of Linguistics, Stanford University…
古代の中国や中近東の文字や表記体系に関する問題を扱う学会が開催されるそうです。 名称: Origins of Early Writing System 期間: 2007年10月5日-7日 会場: Institute of Ancient Near Easter Language and Civilizations, Peking University ぼくの専門…
うなさんの日記で知ったのですが、 中国文学や漢字の研究で知られる白川静氏が逝去されたそうです。 今年に入ってからだけでも新しいご著書が数冊刊行され、 なんてエネルギッシュな方なんだろうと思っていたのですが・・・ 心よりご冥福をお祈りいたします…
「Schrift-System-Variation」と題するワークショップがドイツ言語学会(DGfS)の2007年次大会で開催されるそうです。「System und Variation」をテーマとする一連のワークショップの一環として、書記体系(表記体系・文字体系)のさまざまなヴァリエーショ…
アメリカのKaruk語やインドの諸言語の研究で知られるWilliam Bright氏がお亡くなりになったそうです。氏は文字・書記体系の研究でも多くの業績を残され、1996年には「書記体系研究のバイブル」とも呼ばれる大著The World's Writing SystemsをPeter T. Daniel…
引き続きこの話題です。前回はワークショップの概要を書いたので、今回は個人的に印象の強かったことを2つ記しておこうと思います。 ■行方不明者発表予定者の一部がなんらかの事情で来場できなくなるというハプニングがありました。特にはるばるインドから…
先日オランダで開催された第5回International Workshop on Writing Systems 2006に出席してきました。このワークショップはAssociation for Written Language and Literacy(AWLL)が隔年に開催するもので、書記体系や書記言語に関する様々な問題を学際的に…
荷解きなどもようやく一段落したことだし、そろそろまじめに学問もせねば・・・というわけで、昨日はSOASの図書館に行って資料集めをしてきました。SOASとはThe School of Oriental and African Studiesの略称で、University of Londonを構成するカレッジの…
昨日は所属する研究室の研究会が開催されました。院生が中心となって企画・運営するこの研究会も第3回となりましたが、今回は準備不足や不手際もあり、取り組むべき課題が浮き彫りとなりました。来年以降の開催に向け、問題点を洗い出し、改善していかなけれ…
上記の論文がScience誌のオンライン版で公開されていました。 早速読んでみようと思います。 Ma. del Carmen Rodríguez Martínez, Ponciano Ortíz Ceballos, Michael D. Coe, Richard A. Diehl, Stephen D. Houston, Karl A. Taube, and Alfredo Delgado Cal…
アメリカ大陸最古の文字と思われる模様が彫り込まれた石塊がメキシコで見つかったそうです。オリジナルの論文はまだ読んでいませんが、Science誌の今月号に掲載されているとのこと。専門外ではありますが、あらゆる文字体系に魅力を感じるぼくにとっては、非…
自分の研究に関わるあるテーマについて、これまで勉強してきたことや考えてきたことをどんどん書き出してみようと思い立ち、ここ数日作業を進めています。最終的には一本の論文にまとめることができれば嬉しいのですが、さしあたりは細部にこだわるよりも全…
昨日、研究にまつわる印象的なできごとがありました。 そこで、今日はこれに絡めて、自分の研究について書いてみようと思います。 =================================ぼくの専門は書記体系の研究です(と将来言えるようになりたいと思っています)。書記体系…
昨日と今日、2つの言葉に出会いました。 忘れないように書き留めておこうと思います。 「答えには、いい答えと悪い答えがあるが、 質問には、悪い質問というものはない。」 大学のE.M.先生がおっしゃったとのこと、 先輩であるたくみーさんから伝え聞きまし…
土曜日は言語科学会に出かけてきました。 楽しみにしていたCoulmas先生の講演に加え、 いくつか面白い研究発表を聞くことができ、 いろいろな刺激を受けて帰ってきました。 ところがその後体調を崩してしまい、 学会2日目の日曜日は結局参加できずじまい・・…
明日はひさびさに学会へ行ってきます。 初めて出かける学会なのでわくわくですが、 特に楽しみなのは、Florian Coulmas氏の講演会です。 Coulmas氏のご専門は社会言語学ですが、 文字についても著書や論文が多く、 ぼくが心から尊敬している先生の一人です。…
留学生の論文作成のお手伝いをしています。 彼の指導教官であるY先生より要請を受け、 導入部の叩き台を作っていたら、 いつの間にか明け方になってしまいました。 ただ、これが意外と面白く、さほど苦にならないのです。 テーマは日本語のハ行子音の歴史的…
研究者人生をシミュレートできる ボードゲームができたそうです。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0604/20/news073.html その名も「Happy Academic Life 2006」。 IT系の研究者人生がモデルのようですが、 他分野の研究を志す若手研究者やその卵に…