文字・表記

CIL 18 - 学会の模様、その2

7月21日から26日にかけて開催された国際言語学者会議、CIL 18。 会場は広いキャンパスが印象的な高麗大学(Korea Univ.)でした。 初日は午前中に参加登録などを済ませて配布物を受け取りました。 ちなみに学会参加費は、事前登録した場合米ドルで$60(学生$…

CIL 18 - 学会の模様、その1

7月21日から26日にかけて、 ソウルの高麗大学で開催されたCIL 18という学会に出席してきました。 CILとはCongrès International des Linguistesの略称で、 英語ではInternational Congress of Linguists、 日本語では国際言語学者会議という名称で知られてい…

CAASL-2

アラビア語、ペルシャ語、パシュト語、ウルドゥー語、クルド語といった、 アラビア系文字体系を用いる言語のコンピューター処理に関するワークショップが開催されます。 このワークショップはLinguistic Society of AmericaのLinguistic Institute 2007との…

A Workshop On Scripts, Non-scripts and (Pseudo)decipherment

文字と解読をテーマとするワークショップが、 本年7月11日、Stanford Universityで開催されるそうです。 名称: A Workshop On Scripts, Non-scripts and (Pseudo)decipherment 期間: 2007年7月11日 会場: Department of Linguistics, Stanford University…

漢字とビール

昨日は表参道の新潟館ネスパスで開催された「諸橋轍次博士と大漢和辞典」展を見てきました。 漢字の面白さに関心し、諸橋博士の偉業に心打たれ、文字好きにはたまらない展示会でした。 その後、銀座のアイリッシュパブDuffy'sへ。 昨年一緒にアイルランドを…

Origins of Early Writing Systems

古代の中国や中近東の文字や表記体系に関する問題を扱う学会が開催されるそうです。 名称: Origins of Early Writing System 期間: 2007年10月5日-7日 会場: Institute of Ancient Near Easter Language and Civilizations, Peking University ぼくの専門…

yとi

英語のスペリングが複雑なのは有名な話ですが、 そのせいでこんなことが起こるとは・・・ かわいそうなクートさん。 ・1文字違いで1万3千キロ離れた場所に 寒さに震えた独青年(CNN.co.jp) http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200612300018.html

漢字の日

今日は「漢字の日」だそうです。 「12月12日」で「いい字一字」ということだとか。 12月12日(いい字一字) 日本人ひとりひとりが毎年、「いい字」を少なくとも「一字」覚えてほしいという願いを込めて、この日を「漢字の日」とする。同時に、漢字一字に奥深…

マレーシアのジャウィ文字

今回マレーシアを旅している間、ジャウィ文字(Jawi script)の標識を多く目にしました。ジャウィ文字とは主にマレー語を表記するためにアラビア文字を改良したもので、14世紀から17世紀にかけてマレー語世界で使用されていた文字のことです。現在マレーシア…

訃報:白川静氏

うなさんの日記で知ったのですが、 中国文学や漢字の研究で知られる白川静氏が逝去されたそうです。 今年に入ってからだけでも新しいご著書が数冊刊行され、 なんてエネルギッシュな方なんだろうと思っていたのですが・・・ 心よりご冥福をお祈りいたします…

DGfSワークショップ「Schrift-System-Variation」

「Schrift-System-Variation」と題するワークショップがドイツ言語学会(DGfS)の2007年次大会で開催されるそうです。「System und Variation」をテーマとする一連のワークショップの一環として、書記体系(表記体系・文字体系)のさまざまなヴァリエーショ…

訃報:William Bright氏

アメリカのKaruk語やインドの諸言語の研究で知られるWilliam Bright氏がお亡くなりになったそうです。氏は文字・書記体系の研究でも多くの業績を残され、1996年には「書記体系研究のバイブル」とも呼ばれる大著The World's Writing SystemsをPeter T. Daniel…

5th International Workshop on Writing Systems 2006 - その②

引き続きこの話題です。前回はワークショップの概要を書いたので、今回は個人的に印象の強かったことを2つ記しておこうと思います。 ■行方不明者発表予定者の一部がなんらかの事情で来場できなくなるというハプニングがありました。特にはるばるインドから…

5th International Workshop on Writing Systems 2006 - その①

先日オランダで開催された第5回International Workshop on Writing Systems 2006に出席してきました。このワークショップはAssociation for Written Language and Literacy(AWLL)が隔年に開催するもので、書記体系や書記言語に関する様々な問題を学際的に…

追記:「Oldest Writing in the New World」

上記の論文がScience誌のオンライン版で公開されていました。 早速読んでみようと思います。 Ma. del Carmen Rodríguez Martínez, Ponciano Ortíz Ceballos, Michael D. Coe, Richard A. Diehl, Stephen D. Houston, Karl A. Taube, and Alfredo Delgado Cal…

アメリカ大陸最古の文字発見か?

アメリカ大陸最古の文字と思われる模様が彫り込まれた石塊がメキシコで見つかったそうです。オリジナルの論文はまだ読んでいませんが、Science誌の今月号に掲載されているとのこと。専門外ではありますが、あらゆる文字体系に魅力を感じるぼくにとっては、非…

Aarni Penttilä

昨日、研究にまつわる印象的なできごとがありました。 そこで、今日はこれに絡めて、自分の研究について書いてみようと思います。 =================================ぼくの専門は書記体系の研究です(と将来言えるようになりたいと思っています)。書記体系…

ぐったり

土曜日は言語科学会に出かけてきました。 楽しみにしていたCoulmas先生の講演に加え、 いくつか面白い研究発表を聞くことができ、 いろいろな刺激を受けて帰ってきました。 ところがその後体調を崩してしまい、 学会2日目の日曜日は結局参加できずじまい・・…

明日は生Coulmas♪

明日はひさびさに学会へ行ってきます。 初めて出かける学会なのでわくわくですが、 特に楽しみなのは、Florian Coulmas氏の講演会です。 Coulmas氏のご専門は社会言語学ですが、 文字についても著書や論文が多く、 ぼくが心から尊敬している先生の一人です。…