5th International Workshop on Writing Systems 2006 - その②

引き続きこの話題です。前回はワークショップの概要を書いたので、今回は個人的に印象の強かったことを2つ記しておこうと思います。


■行方不明者

発表予定者の一部がなんらかの事情で来場できなくなるというハプニングがありました。特にはるばるインドからやって来るはずだった方などは所在も分からず、ワークショップ当日の朝になっても完全に音信不通とのことでした。何かトラブルがあったのではないとよいのですが・・・。その場でプログラムの変更が告げられただけで特に混乱などはありませんでしたが、国内からの参加者ならばいざ知らず、国境を越えて来るはずの人が来ていないというのは、やはり心配になってしまいます。今回のような国際的なイベントでは、こういうこともさほど珍しくはないのでしょうか?


■プレゼンテーションのスタイル

研究発表、基調講演、ブリーフィングなど、すべてのプレゼンテーションがパワーポイントを使って行われました。それ自体は特に驚きもしないのですが、印象深かったのはプレゼンテーションのスタイルの多様さです。会場全体を見回しながら淀みなく論を進めるスタイル、部屋のそこここに移動しながら講義のような形で語りかけるスタイル、原稿を読み上げているにも関わらず聴衆を力強く引き込む演説のようなスタイル、コーヒーを片手に思案しながら慎重にことばを並べていくスタイル、などなど。しっかり組み立てられたストーリーを丁寧に分かりやすく示していくことこそプレゼンテーションの要なわけで、それさえしっかりできているならば、あとは自分の好きなスタイルで進めればよい。考えてみれば当たり前のことなのですが、目からうろこが落ちたような気がします。