Googleの辞書を使ってみました

TechCrunchの記事で知ったのですが、Googleが新しく辞書のサービスを始めました。その名もGoogle Dictionaryというようです。ぼくはネットでことばを調べることが多いので、これは興味深いニュースです。

早速アクセスしてみたところ、30近い言語の辞書が用意されていました。ただし、残念ながら今のところ日本語辞書はないようです。英語と中国語などいくつかの言語ペアについては簡単な翻訳機能もあります。

Googleのアカウントにログインした状態で使うと、検索した単語にスターを付けることができます。スターを付けた単語は記録され、後で呼び出すことができます。

試しに英語版で検索してみると、一般的な定義に加え、発音、品詞分類、類義語などの情報が出てきます。単語によっては他のオンライン辞書Wikipediaなどから引用された定義のみが示されます。

辞書の充実度は言語によってまちまちのようです。たとえば英語版では、言語学用語であるallophoneやmorphemeなどのような、ある程度専門的な単語でも解説が出てきました。これに対しフランス語版では、maisonやaimerなどの簡単な単語であっても、外部から引用された定義しか示されませんでした。

英語版については、ざっと見た限り学習辞書程度の内容だと思います。単語の基本的な意味などはこの辞書で調べ、具体的な用法や細かいニュアンスなどはネットの海に探しに出かけるといった使い分けが考えられます。

英語辞書に関して個人的な要望を言えば、単語の意味ごとにより多くの用例が掲載されるようになれば、もっと使い道が広がると思います。Googleが誇る情報量と検索技術を駆使して、このあたりを充実していただけると嬉しいです。実際には辞書やコーパスの編纂に付いて回る様々な問題を解決する必要があるでしょうが。