Irish hospitality


アイルランドの海外協力相Conor Lenihan氏がテレビの討論番組に出演した翌日のこと、
氏の事務所にアイルランド西部はGalwayに住む外科医師から電話がありました。



 テレビで拝見したところ大臣の顎の左側に腫れが見受けられましたが、
 至急専門医の診断を受けられることを医師としてお勧めいたします。



忠告通り診断を受けたところ、件の腫れ物が腫瘍であることが判明したそうです。
幸い腫瘍は良性でしたが、悪化すれば傷跡や言語障害が残る可能性もあったとか。
Lehan氏自身も腫れには気付いていたのですが、
仕事に忙殺されていたこともあり、まったく気にかけていなかったとのこと。
外科医師からの電話がなければ病状を進行させてしまっていたことでしょう。


外科医師の行動は、医師として人として当然のことでしょう。
しかし、当たり前のことを当たり前に行うことこそ、
アイルランドの宝であるIrish hospitalityの現れです。
この素朴で人間らしい精神が失われずにあることは、
ぼくにとっては大変嬉しく、また誇らしいことです。
ひさしぶりに、しみじみと心あたたまるニュースでした。



・Irish minister in TV tumour spot (BBC NEWS)
 http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/6318893.stm