ビルマ軍事政権に抗議するTシャツ

作家でクリエーターのいとうせいこう氏が、
ビルマの軍政を批判するためのTシャツを売り出したそうです。
売り上げの一部は衛星放送局Democratic Voice of Burmaに寄付され、
ビルマ*1民主化支援のために使われるとのことです。


デザインはブランド「アンダーカバー」の高橋盾氏。
ビルマの僧侶の袈裟をイメージしたエンジ色で、
正面には僧侶たちの写真とFREE BURMAの文字があり、
背中にはWE ARE BUDDHIST, TOOと書かれています。
価格は税込みで3,990円、1着につき1,000円が寄付に回されるそうです。


個人的には背中に書かれた文字がいささか気になります。
もちろん、平和的な抗議行動を行ったというだけで逮捕、監禁され、
拷問され殺害されている僧侶たちに対し連帯を示すことは重要です。
しかし、そのことと、支援者が仏教徒であるか否かということは、
ぼくにはまったく別の問題のように感じられるのです。


さらにいえば、彼の国には仏教徒ではない少数民族もいて、
彼らも(そして時には彼らこそ)軍政による組織的な迫害を受けています。
昨年の一連の抗議行動を先導したのが仏僧であることは確かですが、
ビルマ民主化を宗教・宗派に結び付けることに、
ぼくは違和感を覚えます。


ともあれ、ビルマの問題については最近報道が減ってきているため、
こういう形で意識向上が図られるのは素晴らしいことだと思います。

*1:別名「ミャンマー」。