イギリス海軍の兵士、開放


イラン側に拘束されていたイギリス海軍の兵士15人が、
昨日「恩赦」を与えられ、即日開放されました。


水面下ではどのような駆け引きが繰り広げられたのでしょうか。
イランの外交官らがイラクで行方不明になったり米軍に拘束されたりした件、
アメリカの元FBI捜査官がイランで行方不明になった件など、
ここ最近の動きと今回の事件との関連が気になるところです。


Economist誌の分析によれば、
イランとイギリスをはじめとする各国との間で折衝が繰り返されたことに加え、
イラン国内でも強硬派とプラグマティストとの間で議論が重ねられ、
結果として今回の開放劇に至ったのだろうということです。
この分析が正しければ、イギリス側から正式な謝罪を引き出そうとしていた
Ahmadinejad大統領ら強硬派が一歩引いた形となるのでしょうか。


なんにしろ、今後もイラン情勢から目が離せません。



British sailors set to come home (BBC NEWS)
 http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6528235.stm


・Iran announces UK sailors' release (Al Jazeera English)
 http://english.aljazeera.net/NR/exeres/BFF0D655-B834-4961-B92B-DAC4EBFBD56A.htm


・Sailing into troubled waters (Economist.com)
 http://www.economist.com/daily/news/displaystory.cfm?story_id=8982638&top_story=1