アイルランド総選挙の結果
先日行なわれたアイルランド総選挙、
事前の報道ではかなりの接戦になるとの予想が示されていましたが、
蓋を開けてみれば、アイルランド共和党が統一アイルランド党に対し
27議席の差をつけて大勝するという結果に終わりました。
各政党の獲得議席数は以下の通りです:
- アイルランド共和党 (Fianna Fáil):78
- 統一アイルランド党 (Fine Gael):51
- 労働党 (Labour):20
- 進歩民主党 (Progressive Democrats):2
- 緑の党 (Green Party):6
- シン・フェーン党 (Sinn Féin):4
- 無所属:5
(総議席数:166)
報道によれば、共和党は進歩民主党と無所属議員との
連立政権を目指して現在折衝を続けているとのこと。
一方で統一アイルランド党も希望を捨ててはいないようで、
労働党をはじめとする複数の政党と連携し、
いわゆる「虹の連合」を形成しようと工作しているそうです。
ぼくは各政党の選挙公約を詳しく見ていなかったので
政党どうしの相性の良し悪しについてはよく分かりませんが、
おそらく共和党が引き続き政権の中心に居座ることになるのでしょう。
どのような構成であれ、次の内閣にとって大きな鍵となるのは、
先日のべたような一連の社会問題に対する有効な改善策を、
どのくらい早急に示し実行できるかということになると思います。
党首の金銭授受疑惑にもかかわらず広い支持を得た共和党。
安定した内閣を組閣し、好調な経済を引き続き持続させることが、
つまるところ現在のアイルランドが求めるところなのだといえそうです。
Ahern set for deal with PDs and independents (The Irish Times)
http://www.ireland.com/newspaper/breaking/2007/0527/breaking4.htm