スパゲッティとラタトゥイユと塩


唐突ですが、ぼくはパスタが大好きです。
一人暮らしをしていた頃は、近くのやまやでパスタが安く買えたこともあり、
一週間のうち3日は夕食にスパゲッティやらフジッリやらクスクスやらを食べていました。
(ちなみに残り4日のうち3日はパンかごはん、もう1日はビールを糧に生きていました。)


パスタにはいろいろな種類がありますが、ぼくがとりわけ好きなのはスパゲッティです。
調理は簡単、味も歯ごたえも素晴らしいという優れものであることに加え、
洋風はもちろんのこと、和風にも中華風にもアレンジできるという懐の深さが魅力です。
塩茹でスパゲッティを毎朝の朝食にしていた大学時代の友人にはかないませんが、
年を経るにつれ、スパゲッティの美味しさにはますます魅了されるばかりです。


さて、ここ数日ひさしぶりにスパゲッティ熱がぶり返し、
日曜日から今日までの三日間、一日一食のペースでスパゲッティを食べています。
ぺペロンチーノ、カルボナーラと続けて満足のいく出来栄えだったことに気をよくし、
今日は母に教わったトマトを入れないラタトゥイユを作ってあえてみました。
にんにく、たまねぎ、なす、ズッキーニのシンプルなラタトゥイユ
まだ熱いうちに茹でたてのスパゲッティと合わせてみたところ相性は抜群で、
最近マイブームのピンクペッパーを振って美味しくいただきました。


ちょっとした発見だったのが、ラタトゥイユをわずかに薄味に仕上げ、
器に盛ってから塩を一振りすると、いい具合に味わいが増すということ。
塩が決め手というのはしばしば耳にすることですが、
全体が引き締まって他の食材の味が引き立ちます。
吸い物や味噌汁に吸い口を添えるのと似ているかもしれません。
いろいろな物で試してみようと思います。