Giorgio de ChiricoとGeorges Braque


ようやくネットが使えるようになりました。
中毒というほどでもないと思うのですが、
ネットへの依存度が意外と高いのだなあと実感しています。


さて、昨日はひさしぶりにTate Modern美術館に行ってきました。
お目当てはジョルジョ・デ・キリコジョルジュ・ブラックの作品です。
これまで絵画に対してはさほど興味がなかったのですが、
家にあった写真付きの美術の本を何の気なしに眺めているうちに、
20世紀前半のさまざまな芸術運動に関心を持つようになりました。
特にデ・キリコとブラックはなぜか惹かれるものがあり、
実物を観てみたくなったわけです。


Tate Modernに行くべきところを勘違いしてTate Britainに行ってしまったため、
テムズ川に沿いを30分ほど歩き、ようやく目的地にたどり着いたのは閉館1時間前。
慌てて3階に上がり、わき目もふらずPoetry and Dreamという展示場へ。
入るとすぐにデ・キリコL'Incertitude du poèteが!!!


人間は消えてしまい、文明の産物だけがぽつねんと取り残された世界というか。
怖くはないのに、どことなく違和感を感じさせる奇妙な夢の世界というか。
不安な、それでいてどこか懐かしい感覚を引き起こさせる不思議な作品です。
一番観たいと思っていた絵に最初からぶつかってしまい、しばし見入ってしまいました。


マグリットやダリなどのシュールな世界を駆け足で通り抜けた後、
5階のState of Fluxという展示場へと移動してブラックの作品を鑑賞しました。
La MandoreClarinette et bouteille de rhum sur une cheminéeなどを前に、
「これって教科書に載ってたやつだ」などと思ってしまう自分が情けない・・・
それでも、解体され再構成された世界を目の当たりにした当時の人々の驚きに想いを馳せ、
分からないなりにも雰囲気を堪能することができたので満足です。


そんなわけですっかりにわか美術ファンな今日この頃、
美術史や芸術理論もかじってみたいなあなどと夢見たりしています。
「これは逃避とかじゃないよ?」と自分に言い聞かせつつ・・・